- 「大 雲 寺」 -
天禄2年(971)創建・円融天皇勅願寺

所在地:アクセス
京都市左京区岩倉上倉町305
  叡山電車鞍馬線  岩倉駅より10分

☆訪問撮影-2007.12.18 天候:晴☆

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御 利 益

精神安定  頭痛鎮静 健脳護持 脳活祈願  霊障除去

(所在地) 京都市左京区岩倉上倉町305              http://www.daiunji.org/

京都洛北屈指の古刹

 御本尊

「行基菩薩作」
十一面観音
 (岩倉観音)


歴代阿闍梨の
霊力で脳病を
平癒させた

山号「紫雲山」 天台寺門派として最盛期には一山三塔、七堂伽藍四九院・僧兵千人をかかえていた。

源氏物語「若紫」の舞台となり、紫式部の曾祖父(真覚上人)が初代住職をつとめた
 井原西鶴の「好色一代女」・太平記の
舞台として大雲寺は有名。
  境内にある閼伽井(あかい)からは観音水と親しまれる霊泉が湧きでて、今日も万病に効くと信仰されている。
  大運寺は加持祈祷を行う密教寺院である

  現住職の霊視能力、加持力は天台密教を極めた阿闍梨にのみ与えられる 不可思議な霊力である。

  境内には三面石仏・松尾芭蕉句碑・藤原藤房(万里小路中納言)髪塔などある。

往時の大雲寺 と 現本堂 

  智弁僧正(918〜991)が霊水を求めて密教の秘法を修められたとされる伝説と、大雲寺文慶上人<もんけいしょうにん>(965〜1046)の夢に跋難陀龍王<ばつなんだりゅうおう>が現れて「此の地に名水有り、汝に与うべし」とお告げがあり、早速、左の袂<たもと>をもって大地を撫<さ>するとたちまち霊水が湧出したという故事が残っている。
 干ばつにも降雨にも増減しない「不増不滅<ふぞうふげん>の水」と称され古来より霊水として崇められ、心の病・眼の病にことにほか霊験があると平安時代から今日までかわらぬ信仰をあつめている。
   平成十七年十一月
                 大雲寺住職 酒井敬淳 記

        不動の滝 (妙見の滝)       
古来、八雲寺で心の病がよくなるよう加持祈祷を受ける人たちの「垢離場」(こりば)で、心の病の方々を滝に打たせると本復するといわれ、全国から霊験を求めて人が集まってきた。その人たちの滞在を引き受けた龍屋(こもりや)
(のちに保養所と称した)のIつが、現在の北山病院へと
発展した
  向かって右に「不動明王」左に「妙見菩薩」を祀り
二筋の滝水が流れ落ちている。
明治以前は、背後の山腹に朝日妙見がまつられ
洛陽12妙見霊場の筆頭として妙見信仰の滝行場でもあった

  平成十七年十一月 犬雲寺住職 酒井敦厚 記

    あかい
  閼伽井(観音水)

萬里小路藤房卿遺髪塚

境内

松尾芭蕉句碑

十句観音経 碑

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  大宝律令(701年)に、精神障害者が犯した罪に対し特別寛容な扱いをする
ような規定があった。
  日本最古の医学書「医心法」(984年)にも精神病の記述あり。
 11世紀、京都の岩倉村において、岩倉大雲寺に治癒を求めて集まる精神障害者
 に対し、近在の民家が宿所を提供し生活支援をするという原初的な地域ケアの実践が
 行われていた。
       



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大雲寺古地図
(応仁の乱以前)

※2007年12月18日参拝時は 瀧水少なし
  落ち来る水のさまなど、ゆゑなる滝

 瀧に打たれて 十句観音経を 千回唱えると
   強大な霊験で 病は回復すると.。