十句観音経 じっくかんのんきょう
観世音 南無佛 かんぜおん なーむーぶつ
与佛有因 与佛有縁 よーぶつうーいん よーぶつうーえん
佛法僧縁 常楽我浄 ぶっぽうそうえん じょうらくがーじょう
朝念観世音 暮念観世音 ちょうねんかんぜーおん ぼーねんかんぜーおん
念念従心起 念念不離心 ねんねんじゅうしんきー ねんねんふーりーしん
http://enlighten.fc2web.com/zikkukannonnkyou.html
訳については、上記HPをごらんください。
『十句観音経(じっくかんのんぎょう)』は、わずか十句・四十二文字で、仏経の全経典の中で
もっとも短いものです。治る見込みがないと医者に見離された重病人が、この経典を千回
唱えたら、奇跡的に回復したという話から、『延命十句観音経(えんめいじっくかんのんぎょう)』
とも呼ばれています。
臨済宗中興の祖と仰がれる白隠(はくいん)は、実際に『十句観音経』には強大な霊験が
あるのだから、大いに信心すべきであると主張したのです。
『十句観音経』が教えるのは、ただひたすら観音菩薩を念じ、その功徳を信じる事の大切さ
です。その意味では『十句観音経』は、『観音経』の真髄をあらわした経典であり、観音信仰の
心をズバリと表現していると言えるでしょう。
そして白隠は、『十句観音経』によって起きた奇跡の数々を集めた『延命十句観音経霊験記』
という本も著して、日本中に『十句観音経』を広めました。それ以後、『十句観音経』は宗派を越
えて広く読まれるようになりました。
観世音菩薩浄楽我浄の四徳とは?
常徳 : 無常の世の中を生きていくのに無常を大切にしていくとやがては
不安のなくなる平常心が具わる。
楽徳 : 苦の世の中を生きるには、苦をよく噛みしめていくと苦からいろいろ
教わり苦が苦痛でなくなる。
我徳 : 自分ひとりの力で生きるのではないさまざまな縁に助けられ支え
られて生かされ、また、他を生かしていくと言う自利他利のはたらき。
常徳 : 苦だ、楽だと分け隔てをしない。
浄だ不浄だと選り好みをしない平等の智慧と慈悲