第417回  関西文学散歩  主催 大阪文学振興会
平成20(2008)年7月13日   天候 晴れ
おお大砲  (司馬遼太郎)  高取藩vs天誅組

大砲(ブリキトール) レプリカ
高取町 リベルテホール に 展示  写真クリックで説明 
        

■『おお、大砲』司馬遼太郎
 大坂夏の陣で活躍し、それ以来、大和高取藩に家宝として伝えられた6門の巨砲は、
200
年の間、ただ磨かれ蔵のなかにうずくまっていました。そして、天洙組騒動を収めるため
大砲はひきだされますが、1門を除いて大砲は使い物になりませんでした。大砲方それ

ぞれの家に、技術が口伝で伝わっていましたが、それに少しづつ誤りが生じていたのです。
 しかし、適塾で学んだ男を婿に迎えたばかりの1軒の大砲方が預かっていた1門だけは、
かろうじて火を噴き、天洙組の御大将中山忠光の馬側にいた平山玄覚房(実名酒井伝次郎)
の兜に当ったのでした。天洙組の隊上達はその轟音に驚き退散しますが……。

       鳥ケ峰古戦場の碑  ここに 高取藩 の 大砲陣地設営 天誅組 を 撃破した。    左は同案内説明
   リベルテホール にて
 講師  田中辰夫 先生
        京都市生まれ。京都大学文学部卒業後
       、奈良新聞社入社を契機ば奈良に転居

       同社を退社後、「かぎろひの大和路」を創刊       同誌やその他雑誌などに、大和を中心に
      した歴史、文学エッセーを発表され、
執筆活      動のほかに「ウーマライフ」他で              歴史講座、文学講座を担当されている。
                                   所在地:アクセス
    高取藩へ リンク                                     奈良県高市郡高取町
                                         近鉄南大阪線「大阪阿倍野橋駅」乗車
                                         ―近鉄吉野線 「壺阪山駅」下車
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