☆☆ー平成19年 7月11日(水) −天候 曇 時々 雨ー☆☆

  猿沢の池 と  采女(うねめ)神社

【猿沢の池】
  「猿沢の池」は、藤原不比等が平城遷都にともない、興福寺を氏寺として創建したときに造成された周囲約360mの放生地です。

 奈良には海がないにもかかわらず、昔から、逞か遠く竜宮に通じているという龍神伝説が 語られ
るのも この猿沢の地で、これを基にした芥川龍之介の短編小説「竜」
 (大正8年5月・中央公論)では、大きな上に鼻の先が赤いことで日頃からかわれていた     恵印法師が、皆を驚かすために 池の畔に「5月5日この地より竜昇らん」と書いた立札を立てた。 すると、十丈余りの黒竜が空に舞い昇った、と語られています

 又「澄まず濁らず、出ず入らず、蛙はわかず藻は生えず、魚が七分に水三分
といった七不思議も伝わっています。

采 女 神 社

ウ ネ メ

【采女神社うわめしんしや】
 猿沢他西畔の采女神社は、社殿が他に背を向けた西向きに立ち、背後の他に面した方
鳥居があるという、不思議なつくりになっています。
  猿沢の池は、その昔、天皇の寵愛が薄れたことを嘆いて猿沢の他へ身を投げた采女の話も
伝えますが、その霊を慰めるために、祠が他の畔に建てられました。
  しかし、采女が自ら命を落とした池を見るのが辛いため、一夜にして社が反対を向いて
しまったといい、 鳥居に背を向けた社殿は、日本中でここだけですソ

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