上 方 散 策

     ☆訪問取材撮影-2009.06.10 天候:曇り:雨☆

     - 上加茂神社の競馬(くらべ馬) と 荘園 -

                       安志藩(一萬石) 領地の 文化財 と 自然

<賀茂競馬会>賀茂祭の始まりの御神託による儀式を「前儀」といいますが、賀茂御祖神社(下賀茂神社)では
<流鏑馬>、
賀茂別雷神社(上賀茂神社)では、<賀茂競馬会>が行われます。
  いずれも、「賀茂祭」の由緒による祭祀儀礼ですが、<競馬会>はもともと、宮中内の武徳殿で、天下太平・五穀豊穣を祈念して天皇の前で走馬を行っていました。この競馬会式を、寛治7年(1093)、福耳天皇は上賀茂神社に移して20頭の馬に競走をさせることとし、その費用をまかなうための競馬料として19ケ国20の庄園を賜ったのが<賀茂競馬会>の起源です。


   毎年、これらの庄園から野生の馬を一頭ずつ寄進されたことから、現在でもその庄園の名を   負っており、庄園名は以下のとおりです。(荘園・庄園は「庄園」に統一)
 美作国倭文庄、加賀国金津庄、播磨国安志庄、能登国土田庄、阿波国福田庄、美濃国腸炎庄、
 近江国舟木庄、若狭国宮川庄、淡路国淡路庄、出雲園出雲庄、備前
国竹原庄、備前国山田庄、 山代(山城)国奈島庄、丹波国由良庄、和泉国深日庄、周防国伊保庄、伊予国菊萬庄、尾張国玉井庄、佑香国星川庄、三河国小野田庄  この3番目赤字記入はに、本日歴訪する「安志庄」です、                                        現在の姫路市安富町南部に該当
 それぞれの庄園から駿馬を集め、その速さを競い合わせました。馬の乗手(騎手)を「乗尻」といい、
 <賀茂競馬会>に先立ち、まず5月1日の
 朝から行われる「足汰式」で、馬の遅速を審査し、 5日の<競馬会>の馬立て(出走順)を決めます。
    そして端午の節句の5日午前9時頃から、境内に設けられた頓宮の前で、左方乗尻筆頭と 右方乗尻筆頭が 「菖蒲の根合わせパ宮中で行われていた邪気払いの儀式)をした後、足汰式での
 組合せ決定に従って競走する左右の乗尻が、対になって「根合わせ」を行います。

     そして昼過ぎ頃から、<競馬会>が始まります   
     重要文化財 千年家      三ケ谷の滝   加茂神社馬くらべの上→京へ
 江戸期の安志藩(あんじはん)(一萬石)は譜代大名の藩。
藩庁として安志(兵庫県姫路市安富町安志)に安志陣屋が置かれた。      
   最後の藩主小笠原 貞孚(おがさわら さだざねは明治17年(1884年)に
子爵として華族に列した。
              「播磨国風土記」 安師里について

 ○参考文献○   http://abc99.web.fc2.com/03sankou.htm

所在地:アクセス
  兵庫県姫路市安富町安志
  JR姫路駅から 神姫バス山崎行で約50分「安志バス停」下車