住吉大社 の 「卯の葉神事」
平成19(2007)年5月9日
【卯の葉神事 うのはなしんじ】
往古大社の創設日が神功皇后摂政11年の卯の年、卯月の、卯の日、
だったと伝えられていることから、
卯の花は住吉大社に最も関係の深い花とされ、毎年5月最初の卯の日に
「卯の葉神事」がおこなわれています。
神事は、住吉大社の創立記念日を祝い、卯の葉を使った玉串を捧げ、祭典が行わ
れたのち、石舞台で舞楽が奉納される行事で、住吉名所図会には江戸時代の様子が
4ページにもわたって記述されており、盛大に行われていた伝統ある行事である
ことが分かります。
卯の葉は、ユキノシタ科・ウツギ属の植物です。日本の山野に自生する、高さ2メートルほどに
なる落葉低木で、かつてはどこでも見られ、本針や楊枝にも利用され。
現在は生け垣や庭木として用いられていますが、植が生長すると、中心部のズイがなくなり
中空になるので「空木(うつぎ)」と言い、また旧暦4月の卯月に開花するので「卯の花」とも
言われるそうです。
神事が行われる前後には境内の卯の花苑が公開されます
卯の花苑は往古名勝保存会の方々が 1987年に造成したものです。
現在、約25種類、500株の卯の花が植わっており、新緑の葉の間で白い小さな花房を精一杯
振りまいています。
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