主催:大阪文学振興会
関西文学散歩・第420回ご案内

  〜織田作之助:大阪駅に立って「大阪論」を語る〜
             織田作之助『大阪の可能性』・『起ち上る大阪』・『聴雨』

織田作之助は今年95歳。むろん、1947年に33歳の若さで亡くなっていなければですが、そして、その名を冠した織田作之助賞は今年で25周年、この関西文学散歩は35周年になりました。
  奇しくも「5並び」でお誕生月でもある今月を祝い月として、皆さま方のこれまでのご支援に改めて感謝を申し上げますまことに有難うございます

 その織田作之助が「大阪の可能性」の中で言っています。「……大阪というところは猫も杓子もこういう風ですなという固着観念を、猫も杓子も持っていて、<中略>ああ大阪は理解されていないと思うのは、実は大阪人というものは一定の紋切型よりも、むしろその型を破って、横紙破りの、定跡外れの脱線ぶりを行う時にこそ真髄の尻尾を発揮するのであって、この尻尾をつかまえなくては大阪が判らぬと思うからである。そして、その点が大阪の可能性である……jと。

 宝塚在住時代に、中央郵便局で原稿を投函するために大阪駅前をホいた織田作之助が見た風景は、その郵便局も建て替えの計画があり、ますます変貌しようとしています。そんな変わり行く大阪の未来を、オダサクの言う<可能性>によって改めて探ってみたいと思います。

集合日時  平成20年10月12日(日曜日)午前10時

集合場所  JRr大阪」駅・中央改札口(北寄り) 

コ ース  JRr大阪」駅一闇市跡−お初天神一大阪中央郵便局(外観のみ)一
      −毎日新聞社オー
バルホール(講演)一関西将棋会館(対局がある場合は非見学)−JRr福島」駅 

講  師  織田作之助研究者・大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎教諭
      宮川 康(みやがわやすし)先生
     1958年、大阪府生まれ。大阪教育大学大学院修士課程終了。豊中市立第十三中学校、大阪府立三国丘    高等学校定時制課程、大阪教育大学附属高等学校池田校舎を経て現職。 この間、大阪教育大学、
    大阪府立看護大学、阪南大学の非常勤講師として「文学」の
講義を担当。
    HP「織田作之助研究」運営。著書:『大阪近代文学事典』
田作之助」の項担当。
    近刊に和泉ブックレット『近代文学の中の関西弁』(共著)。

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